年末・山陰紀行

去年の25・26日に、一泊で島根県出雲市に行って参りました。
出雲大社と温泉、足立美術館などを回って、おそばを食べて帰りました。
とっても楽しかったです。

・・・気候さえ例年並みならば。

ブログカット出雲15
  井上●水の名曲を口ずさむ。

記憶に新しいかと思われますが、
福島県では車三十台が立ち往生し、電車がストップし雪に埋まったあの日です。
今まさに大騒動になっている「山陰豪雪」の幕開け日です。

我々(家族)は終始こう泣き叫んでいました。
「山陰の冬なめてたー!!」「日本海側の人ゴメン!マジなめてたー!!」

とにかく困ったのが、もうどうしようもないくらい、クソ寒い!!

…言うても、自分の住んでいる地方だって冬は寒いのです。雪も多少は降ります。
ストーブを焚いたり、厚着をしたりして乗り切ります。逆を言うと、乗り切れるのです。

そんな生やさしいモンじゃなかった。

外気温-4℃。

タイツ、ヒートテック重ね着にダウンジャケット、貼るカイロ2枚に自販機の缶コーヒー(熱)を
抱えても芯から凍える。口を開けば「寒い」しか出ない。ていうか口開けられない。

「雪国の人間は長く口を開けたくないので、無口または単語が短い方言になる」
という説を、身をもって経験しました。本当こんな環境に棲んでる雪国の人凄い。偉い。
なんで祖先は南下しなかったの?ってくらい寒い。

あまりに寒かったので、出雲大社でお参り前に手を清めるのを断念しました。
妹の「どうする?洗う?」の問いに、「勘弁してつかぁさい」としか答えられませんでした。

立ち止まると凍えるので、撮影した写真も極少。
店に入れば「温かいものちょうだい!!」

社前に人はまばらで、明らかに「予定変更利かないから来ました」的なバスツアーや、
我々よりさらに暖かい地方から来たらしき薄着の女子などが、震えておりました。

バスガイドさんの「今日は一番寒いです…」という声が聞こえてきたので、
やはり例外的な厳寒だったようです。なんてこった。

でも一番の恐怖は行き帰りの車中でした。

事前情報では「年内なら雪もそう積もっておらず、スタッドレスタイヤで十分」との
ことだったのです。そう、例年ならば。

今年は。

視界1メートル。

天からではなく、真正面から襲い来る雪、雪、雪。
かろうじて目視できるのはガードレールだけ。

道路は凹凸化し、未舗装の山道を4WDで下るかのごとき揺れ。
終始響くギャリギャリギシギシゴリゴリという、雪面と車底の接触音。

とにかく徐行、止まったらそのまま埋まるので、走り続けるしかない。

車体に接着した雪が解けない。無理矢理ワイパーでこそぎ落して行くものの、
それも時間の問題で、じわじわ凍る窓とワイパー。(冷凍庫の霜を想像してください)

さすがに一回だけ停車して、大急ぎで窓を拭きました。
1分もないその間にも体に車体に積もる雪。何コレ。

点々とすれ違う、立ち往生し埋もれていく車と、スリップしてクラッシュした車。

爆音にさえ安堵した、除雪車とその明かり。


結局、予定よりも数時間以上かけて山道を下りましたが、まさにタイムリミット寸前で
人里に戻れました。もう少し遅れていたら救助待ちだったかもしれません。


…とまぁ、観光そのものよりも、危機的体験!の方に文章が割かれる旅行に相成りました。

ヒルクライムの新潟出身の方がラジオで言っていましたが、
雪をなめるのはやめようと思います。

でも良いところでしたよ出雲、またゆっくり行きたいです島根。

101226吹雪1
見る分にはこんなにも美しい。
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